日本メノナイトブレザレン教団 いずみホープチャペル 牧師 田畑雅

日本メノナイトブレザレン教団 いずみホープチャペル 牧師 田畑雅紀

 先月の下旬に3日間、東日本大震災の地を訪れました。教会では5月に第1陣がボランティアに参加し、今回が第2陣です。私たちの教団は宮城県丸森町に拠点を置いて、活動しています。また、広域的には仙台市青葉区にある国際飢餓対策機構の働きに加えて頂いています。今回は、私たちの教会から2名、神学生や他教会の方々を含めて、総勢10名で参加しました。
今回は、亘理町を中心に働きをさせて頂きました。津波の被害を受けたがリフォームしていこうとする家の支援です。業者にリフォームを依頼する前に、1階の部分の床の泥出しと壁の洗浄です。この作業を事前にしているかどうかで、費用が2,3百万円変わってくるそうです。
 地域におられるクリスチャンの家を中心にこの作業を行い、これを見聞きしている近隣の方へと広げていき、現地のクリスチャンの方と地域の方々とのつながりを支援するためのものです。
 泥棒が発生しボランティアに不信を抱く人もいるような中で、2階に家財道具を残したまま、家のカギをボランティアに預けて作業をまかせてもらうためには、相互の信頼関係と地域のクリスチャンの方との信頼関係が重要です。
 こ のようにお互いの信頼関係を築く中で行う作業は、人々にクリスチャンへの今までと違った見方を定着させることになります。まさに、人々の心が開かれて、種を蒔くための耕し作業をしているようなものです。
 将来、この地域に教会が生み出されることを願っています。震災で多くのものを失ったでしょうけど、それ以上に大きなキリストの愛を受けいて欲しいと心から願います。震災当初はどの団体も、ただ被災地の方々のお役にたくことを願って支援をしていましたが、震災後4ヶ月経ったこれからは、何の目的のために支援を続けるのかが明確にならないと続かないと思います。私たちの目的はこの地にキリストの教会が立ち上げられることです。

<祈りの課題・まとめ>
1.国際飢餓対策機構を中心として宮城県の被災地へのボランティア活動が守られますように。
2.亘理町津波で被害を受けた方々の生活の回復、心のケアがなされますように。
3.被害を受けた家を再建していこうとする家の泥だし壁洗浄の作業が地域の人々に喜ばれるものとなりますように。
4.ボランティア作業を通して、地域の人々と信頼関係を築くことができ、その人たち心を耕すことができますように。
5.将来、その地のキリストの教会が次々と立ち上げられますように。